多段式ATとCVTとDSG

自動車には大きく分けて2つのトランスミッション構造があります。
それは従来からあるクラッチペダルをつかって手動で変速を行うマニュアルトランスミッション、通称「MT」とクラッチペダルがなく、変速も自動で行うオートマチックトランスミッション、通称「AT」です。
マニュアルトランスミッションは形態としても1つのものしかありませんが、オートマチックトランスミッションは現在では更に3つのものに分かれているのです。
1つはトルクコンバーターと遊星ギヤを使った多段式AT、2つ目が金属製ベルトとプーリーを使ったCVT、そして3つ目が比較的最近普及して来たもので、基本的な構造的はマニュアルトランスミッションと同じで、クラッチが2つあるものなのですが、クラッチ操作と変速操作を自動で行われる通称ツインクラッチトランスミッションだとか、最初に普及したフォルクスワーゲン社のものをなぞってDSGなどといわれるものです。
これで国産車のトランスミッションは全部で4種類のものがあることになるのですが、困るのが法律的なものと構造的なものでは解釈が違うのです。
法律的にはMTとATしか存在しないのですが、構造的な面から見るとMTはMTだけですが、ATとCVTは別の扱いを受け、CVTとDSGは全く別のものと扱われます。
人に「この車のトランスミッションは?」と聞かれて「ATです」と答えたとします。
この「AT」という言葉の意味には、法律的には多段式ATとCVTとDSGすべてが含まれるのですが、構造的には多段式ATだけを指す言葉となるのです。
ちょっとややこしいですね。